科学史学会雑感
少し時間が経ってしまったが、先週末の科学史学会の雑感。



実をいうと、一日目の午前中に自分の発表が終わったら
なんだか一気に疲れてしまい、その日の午後の大部分と、
翌日の昼前後の大部分は休憩していたのである。

そういうわけで、ほかの方々の発表はごく一部しか聞けていない。
なので、今回は主に自分のことについて書く。

肝心の発表に関していうと、今回はなかなかの出来だったのではないかと思う。
今までと違い、今回は発表内容をそのまま論文にするつもりで作ったので、
構成に関しては半年くらい前(つまり論文を考え始めた頃)から練ってあった。
かつ、事前にスライドを作って研究会で話してあったので、
少なくとも内容に関する限り、完成度はかなり高かったはずだ。

加えて、一応前日に発表台本を作り、その日の夜と当日の朝に何度か
リハーサルはしてあったので、発表練習も多少はできていた。
ここ何年か、発表の準備というか仕込みにかける時間が短すぎて
パフォーマンスに納得がいかないということを繰り返していたので、
今回それなりに完成度を上げられたことには満足している。
ただし、台本を見ずに発表する、というレベルには達していないので
(大学院の修士の頃はそのくらい練習するのが当然だった!)、
80点にはどうやっても届かないかな、と思うのだが。

ところで、今回初めて感じたことだが、どうも僕の発表を
科学史学会において「聴くべき発表」と思ってくださっている方が
意外と増えているらしい。
(発表の前後での人の出入りから、なんとなく察しがつく。)
発表内容にどれだけ自信があっても、「面白かった」とか「よかった」と
言ってもらえることのほうが僕にとっては遥かに重要なので、
「また聴きに来たい」と思えるような話ができるよう、精進したいと思う。

それから、今回の学会では一つ、個人的に嬉しい出来事があった。
懇親会で、ある先生と初めて面識をもったのだが、
その際に先方が僕のことをご存じで、かつ「カモノハシ」であることまで
認識していただいていたのである。
(ということはおそらく、このブログもご覧になっているのだと思う。)

そのことの何がどう嬉しいか、を説明するのはなかなか難しいのだが、
自分が割合「素」でやっていることが自然に受け止められているという事態が
嬉しいのではないかと思う。

つまり、まあ、「自分なりの流儀で科学史をやってきてよかったなあ」という話である。
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by ariga_phs | 2011-06-01 16:28 | 歳歳年年
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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