研究の近況
ここしばらくブログをほとんど書いていないので、



たまには近況でも書いてみよう(ただし今回は研究の話題中心)。

6月末までは会社の仕事に追われていて、
数えてみたら2日に一度出勤している計算になっていた。
加えて、研究会やら読書会やらに出掛ける日が週に2回(以上)あった。
そうすると残った日は、洗濯物を始めとする家事を片付けたり
一週間分の疲れやストレスを処理することで終わってしまうことになる。

7月に入ってからは会社の仕事も山場を越え、
ここから先当面は週に2回ほど出勤すればよさそうな感じになった。
さらに、出ていた授業も次回が最終回の予定。
ようやく、まともに自分の研究ができる状況になりつつある。

(そうはいっても、もちろん、東北や福島のことが気にならないわけではないが…。)

今のところの予定では、2週間以内に一つエッセイ・レビューを書いて、
夏休み明け締切の旧所属研究室の紀要に論文と書評を投稿するつもりでいる。
このうち論文は、いまかろうじて進めている博士論文の中の一章をほぼそのまま
切り出して投稿するという形になる。
エッセイ・レビューと書評も、博士論文のために自分の考えを整理するという
意味合いが大きい。

ここに来てようやく、博士論文の全体像が自分の中で固まった感があって、
そのパーツに当たるものを少しずつ作って出すという戦略を採ろうと思っている。
全体を一度に作り上げるのが危険だからというのはもちろんだが、
それ以上に、自分の性格をだいぶ理解したからというのが大きい。
つまり、僕は他人から設定された締切は律儀に守るわりに、
自分で自分の仕事に締切を設定するのが恐ろしく苦手なのである(!)

話は変わるけれども、今日はこの二、三ヶ月のあいだにたまっていた
論文のコピーやら研究会のレジュメやらを整理していた。
その大部分は博士論文のテーマと関係ないのだが、
まずこれを片付けないと物理的な意味で部屋での作業に支障をきたすので
そこから始めたわけである。
…もちろん、そんなことは普段からやっておけばよい話には違いないのだが。

それで今日再認識したことがあって、たぶん僕はほかの人より、
読んだことのある科学史の二次文献の領域の幅がかなり広い。
そして相対的に、研究テーマに直結する一次史料を読んでいる比率が少ない。
率直に言って、それは歴史研究としてはむしろ邪道なほうだと思っている。
だがそうであったとしても、僕としてはそれを自分の研究の強みに
変えていかざるを得ないだろうと思う……持ち時間が有限である以上は。

博士論文がなかなか進んでいないことで各方面から心配されたり
問い詰められたりなどしているのだが(苦笑)、いまはむしろ、
これを書き上げようという気持ちがかつてなく強くなっている。
会社に行くようになって、研究とは違う世界で過ごす時間が増えたことが、
逆に研究することへのモチベーションを高めているように思う
(念のため書いておくと、会社の仕事もこれはこれで楽しいし、
驚きや発見の連続なのでたいへん満足している)。

そういうわけで、ブログにせよウェブサイトにせよ更新頻度が低くなっていますが
なにとぞご了承くださいませ。

……要はそれが言いたかったのだった。
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by ariga_phs | 2011-07-10 22:37 | 歳歳年年
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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