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果てしない…
2週間後にある発表の準備が、果てしなく終わらない。




まだ2週間あるじゃないかと思われるかもしれないが、
既に始めてから2週間くらい経っているのだ。
しかもこの間、かなりの時間をそれに注ぎ込んでいて、
他の勉強や研究にほとんど時間を回していないのに、
進展した気がしない。

こんなに大変なはずはなかった。
発表内容の全体的なイメージは最初からあったし、
少なくとも半分はこれまでにまとめたことの使い回しだから。
残り半分を、もう少し調べなおしてまとめたらよいはずだった、
いや、今でもそれでよいはずなのだ。
発表内容の大筋は、最初の予定とさほど変わっていない。

問題はたぶん、2つある。

1つは、いろいろ調べなおして多くの収穫を得たものの、
そのほとんどが今回の発表には盛り込めないということ。
安売りしていた食材をたくさん買い込んできたはいいが、
それを全部使うわけにいかないのだ。
発表は肉野菜炒めではなく、豚の生姜焼きなのだから、
キャベツの千切りに集中しなければいけない。
しかし、他の野菜も使わないともったいないじゃないか、
というジレンマに悩んでいる。

2つ目は、こちらの方が深刻だが、今回調べなおしたことの
先に広がる世界がなんとなくわかってきてしまったこと。
新しい道が見えたのでそちらに行ってみたいのだが、
それではバスの時間までに帰ってこられない。
しかも、幾重にも枝分かれしている洞窟のようなもので、
この道の先がどこまで続いているのか分からない。
でもそちらに行ってみたい、というのがもう一つのジレンマだ。

要するに、一方では発表に使う以上のものが得られ、
他方では、得られたものの不十分さを実感している。
それでいて、たぶん発表の内容それ自体は、
調べなおしをする前に考えていたこととあまり変わらない。
2週間ほど相当な時間を割いてやってきたことが、
明確な形に結晶化してくれない。
加えて、全く関係ない私事でも、なかなか物事が前に進まない。
手詰まり感、と言うか、達成感がない。

それから、自分で言うのもなんだが、
「オイラーと最小作用の原理」はいいかげん飽きた。
もし今回の発表が30分だったらカットしたに違いない。
しかし1時間喋ろうと思うと、その話を入れざるを得ない。
それ無しで1時間の内容にまとめようと思ったら、それこそ、
違う道をもう少し先まで行って材料を集めてくる必要がある。
しかしあと2週間しかない。

思いつくまま書いていたら、かなりの分量になってしまった。
けっこうストレスが溜まっているらしい…。
by ariga_phs | 2007-06-24 01:50 | 歳歳年年
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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