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近況
いろいろと進展している、と信じたい。



1.
知っている人は知っていると思うけれども、一般向けの科学史の本を共同で出すという企画があって、
その担当分の原稿(最終稿)がようやく書き上がった。
草稿段階で物理をやっている知人に読んでもらった感じでは、悪くなさそう。
個人的には、自分の専門の範囲外の話を書いているので相当大変だったけれども、
とても勉強になったのは確かだ。同時に将来の研究のネタもいくつか見つかったし。
・・・そんなのいつやるのか、というギモンはひとまず措くとして。

2.
学振の研究費についての通知が来た。
その関係もあって、書類を書いたり手続きをしたりする機会が今までより格段に増えている。
特に、会計掛や総務掛の方と話をするなんてことはこれまでまずなかったわけで、新鮮な気分だ。
来週末の学会のために「出張」の書類を出さないといけないのだが、その響きすら面白い。
まあ、たぶん今のうちだけだろうけど。

3.
目下最大の課題は来月の学会発表で、未だ自分の中でまとまりがついていない。
新しいことを一つ調べ始めたからというのもあるが、どうも労多くして益少ない感じだ。
かなり作業時間をかけているのに、いまひとつ見えてこない。
それでも多少は靄の濃度が薄まりつつあるような気はするのでもうしばらく頑張ってみるつもりだが。

それと、以前読んだTerrallの本をこの発表準備のために改めて読み直してみたのだが、
何というか溜息が出っぱなしだった。
バラバラのはずのアーカイヴ史料からこれだけ出来事を再構成する能力はたぶん僕にはない。
これを真似ようとしてもケガをするだけだろう。
だから今回は意識的にそれとは全然違う方法論でアプローチしようとしているわけだが、
そうして自分なりに引っ張ってきたものを最終的にはそちらに織り込んでいかなければダメなわけで、
そこのところで現在もがいている、というわけだ。

2週間後に研究室のセミナーで学会発表の内容について喋ることになっているので、
そこまでに何とか目星をつけたい。と言うか、少なくともデータの分析結果は出そう。

4.
英語で論文を書く件はしばらく先送り。
by ariga_phs | 2009-05-15 22:03 | 歳歳年年
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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