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田中「PTR設立の背景」
田中浩朗「帝国物理技術研究所設立期におけるドイツ物理学の制度的問題」
『科学史・科学哲学』第9号 [n.d.], 1-11頁

帝国物理技術研究所 Physikalisch-Technische Reichsanstalt (PTR, 1887年設立)の設立背景について。ジーメンスやヘルムホルツなどの設立推進者が何を訴えたか、その時代背景は何か、を検討している。




結論として、当時のドイツの物理学をめぐる問題の根本は「物理学研究を職務とする科学者がいないこと」だったとされている。なかなか興味深い。

意外とアクチュアルな論点をいろいろと含んでいるかもしれない。PTR設立時に何が訴えられたかということを、たとえば18世紀のアカデミーの場合(隠岐さんの本)と比べてみると面白そうだ。
by ariga_phs | 2012-01-06 19:20 | 何かに使えそう
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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