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計算されゆく気象
F. Nebeker, Calculating the Weather 読了。



20世紀に起こった気象学のコンピュータ・サイエンス化を描いたこの本は、
紀要論文で使う中でおそらく最も重要な参考文献。
近いうちに書評を書くつもりだが、非常に面白かった。
この話を副業に選んだのは間違っていなかったと確信している。

それにしても、デジタル・コンピュータが登場してくる数年間の変化は恐ろしい。
おそらく紀要論文で直接問題になるのは1948年から1956年だが、
この時期の前と後とで雲泥の差がある。
最低でも半年刻みで何が起こったのかを把握しておかないと危ない。
僕の本業の18世紀と比べると、その発展スピードは凄まじい。

ともかく、だいたいの予備知識は得られたし、問題意識も固まってきたので、
そろそろ一次資料と本格的に取り組もうと思う。
後は実際に読んでみた結果、何が出てくるかだ。



…しかしその前に本業の発表準備をしないといけないし、
滞っている勉強会のまとめも書かないといけないか。
8月のスケジュールからして、そっちの方が先だなあ。
by ariga_phs | 2007-07-22 21:39 | 歳歳年年
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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