"Biology Studies in East Asia" というワークショップを聴講しに神戸大へ。
OBの瀬戸口さんのお誘いを受け、神戸大学までワークショップを聴講しに出かける。
これはInternational Society for the History, Philosophy and
Social Studies of Biology (国際生物学の歴史・哲学・社会学学会?)
という団体をバックにしたもので、海外からも研究者を招いて、
生物学に関するさまざまな話題について研究報告が行われた。
(なお、言うまでもないが、内容はすべて英語。)
ワークショップ自体は全部で3日あったのだが、歴史系のセッションは今日(3日目)に
集中していたので僕は今日だけの参加である。
セッションは二つ。
History of Eugenics in East Asia(東アジアにおける優生学の歴史)と
Japanese Biology in Colonial Imperial Universities
(植民地帝大における日本生物学)である。
どちらも僕の本職とはまったく関係がないが、時にはこういう話を聴きに行くのも楽しい。
とりわけ後者は、以前に韓国に行って以来、非常に関心を持っているテーマである。
詳細は割愛するが、予想していたよりもsuggestiveな報告が多かった。
だがそれを自分なりに消化するにはもう少し時間がかかりそうである。
また、発表の大筋はだいたい掴めたにせよ、それぞれの内容の細部まで理解するには
まだ英語力(聞き取り)が足りないということを率直に認めねばならない。
一対一で会話する分には、ほぼ問題ないのだが。
それと、最後のconcluding commentで瀬戸口さんが、
研究を始めた頃は若手がまったくいなくてこんな企画ができるとは思いもしなかった
という趣旨のことをスピーチされたのがとても印象に残っている。
今後、この分野のさらなる発展を期待したい。
・・・もちろん、これは生物学関係に限った話ではないけれども。
※今まで人名はイニシャルで書いていましたが、今後は特に問題ないと思われる限り、
実名でご紹介していこうと思います。ご了承ください。