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西日本/ダーウィン
土曜は科学史の西日本研究大会、日曜はダーウィン・シンポジウム。



いずれも桃山学院大学にて開催。
都合の良いことに、学内の宿泊施設が利用できるということで、
二日続けてお世話になってきた。



土曜の西日本研究大会で聞いた発表内容に関しては、僕の興味関心から言えば
そこまでの特記事項はなかったかと思う。
なお、自分の発表に関して言えば、やはり準備不足だった。

また、今回は情報・史料学の清水君・小林君もそれぞれ発表をしたのだが、
それぞれに得るものはあっただろうと思う。
僕も含め、聴衆の側からの教育的なコメントをいくつか頂くことができた。
やはりこの研究会は初めて発表をする場としてはなかなかよいと思うわけで、
今後も何らかの形で存続していってほしい。
(本来なら「存続させていきたい」と書きたいところだが、残念ながら僕はまだ
そういう発言をできるだけの立場にない。)

どちらかと言うと、土曜で最もよかったのは終了後の「二次会」。
瀬戸口さん、藤岡さん、小林君と僕の四人で、ずいぶんいろいろ喋った。
具体的に何を喋ったのかはほとんど記憶していないのだが(汗)、
とりあえず普段感じていることを一通り吐き出したような気がする。
そのせいかどうかは知らないが、翌朝は意外なほど爽快に目が覚めた。



日曜(今日)の午前中は、午後からのシンポジウムのお手伝い。
(結果的に、一日全体を通してほぼスタッフとして働いてきた。)

シンポジウムそのものに関して言えば、いくつか勉強になったことはある。
最も重要なことはたぶん、ダーウィンないし進化論(受容)史について
自分は思っていたよりも分かっていないということが分かった、ということだろう。
もともと物理学から入っている人間なので仕方ないと言えば仕方ないのだが、
進化論あるいは"ダーウィニズム"の問題は少なくとも科学史の観点から近代を語る上では
外せないポイントであるわけで、何かの機会に一度ちゃんと整理しなければなるまい。
ちなみに、松永先生によるダーウィン伝がじきに朝日選書から出るそうで、
今から楽しみにしている。

帰りは小林君と一緒に帰ってきて、その途中で彼の研究についていろいろと話した。
アドバイスをする、と言うとずいぶん偉そうな言い方になってしまうが、
ここでもまた彼にはいろいろと得るところがあったようだ。
もっとも、アドバイスをしていると自分でも「ああ、それは僕もできてないな」と
思うことが多々あるわけで、やはり自分自身、まだまだ精進が足りない。



さて、これで一つ仕事が片付いたけれども、山場はむしろ今週金曜。
研究室のセミナーで自分の研究状況について報告することになっている。
しかし今まさに研究状況がかなり大きく動きかけているところなので、
単にこれまでやったことをまとめるだけで済ますわけにはいかない。
この数日でどこまで進められるか。いわゆる正念場。
by ariga_phs | 2008-12-07 23:52 | 歳歳年年
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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