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コメント
卒論・修論の締切が近い。



もちろん僕自身には直接関係ないが、後輩の原稿を見てコメントしたりする機会が
最近は多い。たぶん1月の上旬、締切が過ぎるまでこんな感じだろう。


そういうふうに、人の原稿を読んだり、あるいは発表を聞いたりしたとき、
自分は(自分で言うのもなんだが)冴えていると思う。
際立って優れているとは言わないが、コメントの仕方は悪くないと認識している。

ところが、これが自分の原稿なり発表になると、どうもそういうふうにいかない。
自分ではさっぱり自覚していなかったのに、人から指摘されると
「言われてみればそれはそうだな」ということが多々ある。
(しかもそれでいて、なかなか素直に指摘を容れられないという悪い癖まである。)

もちろんそういう経験は誰しもあるだろうと思うのだが、僕の場合、
他人に対してコメントしているときと自分に対してコメントしているときとで
冴え方の落差がかなり大きいような気がしてならない。
「私は自分を客観的に見ることができる人間なんです」という発言が以前あったが、
僕にはどうひっくり返っても言えない言葉だと思う。

だから、なのかどうかはよく分からないが、自分一人で考えを練っているときよりも
他人にコメントしているときの方が概して楽しい。
とりわけ、「それはつまりこういうことを言いたいんですか」と聞いてみて
それで相手に納得してもらえると非常に満足する。
自分に対してもよくそういうことをやってみるのだが、成功率は低いように思う。


そういうわけで、原稿を見てほしいという依頼は基本的に歓迎です。
by ariga_phs | 2008-12-21 17:34 | 歳歳年年
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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