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2009/11/16
今日の3限の授業は18世紀から19世紀にかけてのイギリスにおける
職業エンジニアの組織化という話。
勝手な印象だが、イギリスという国は概して社会制度の仕組みがよくわからない。
結局 profession とは何なのか・・・。
ともかく、いろいろとよい勉強の機会にはなっている。

そのあと、月に一度の読書会のため阪大へ。
ヴォルフの「哲学一般についての予備的叙説」の続き。
今日は結局、学問の分類と体系について述べた章を検討することに費やされた。
2時間半ほど議論をして、どういう構造になっているのかがようやく見えてきたと思う。
それにしてもこのテクストは本当に意外と面白くて、読んでいると、
哲学と科学とが分離するかしないかの過渡期にさしかかっているのが強く感じられる。
十八世紀のヨーロッパ思想で学問の分類や方法というとまず思い浮かぶのは『百科全書』だが、
ある意味ではこのヴォルフの議論のほうが面白い。
実験の意義や仮設の役割といった話題も含まれていて、これはこれでまじめに
研究してみる価値があるように思う。

午前中に少しだけ発表準備(土曜の)を進めたものの、まだ時間がかかりそう。
さすがにちょっと焦り気味。。
by ariga_phs | 2009-11-16 23:29 | 歳歳年年
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筆者プロフィール
有賀暢迪(1982年生)
科学史家。筑波在住。
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